
「グループたすけあい」は、横浜市青葉区で活動しています。1985年、様々な「困った状況」をお互いに知恵を出し合い手を貸し合って地域の中で解決しようという考え方から誕生しました。
正式には、サービス生産協同組合「グループたすけあい」といいます。会員自らが出資し、働き、利用する「協同組合」なのです。「困ったときはお互いさま」の言葉を実際に行動に移す、それもシステムとして組織的に行っているので、「おしきせでない」「ほどこしでない」「金もうけでない」という設立当初からの合言葉からも、その姿勢を伺うことができます。
正会員は入会時に自分のできることを登録します。例えば、料理は苦手だが掃除はできる、家庭に入り込むのは嫌だが病院等への付き添いはいいなどです。また、活動できる時間帯や曜日も申請します。この情報をもとにコーディネーターが人を探していきます。「できる時間にできることを」というわけです。
受給会員(サービスを受ける人)は、10時間分つづりのサービス券を前もって購入し、時間制で活動者(ボランティア)に支払っていきます。サービスをする人もされる人も気兼ねがないようにと、有料にしたそうです。活動者は月1回サービス券を精算しますが、自分がサービスを受けたい場合に備えて積み立てておくこともできます。
会員が会員を助けるのが基本ですが、全てを自分たちだけでやろうというわけではありません。企業と提携して夕食の宅配を行ったり、送迎サービス専門のボランティア団体と連携したりしています。それぞれの得意分野を生かすことが市民中心の町作りにつながると考えているからです。また、活動現場から見えてくる様々な問題を、市民の代表として行政に提言しています。更に、福祉専門学校の実習を受け入れるなど、将来の人材育成にも一役買っています。
現在、「グループたすけあい」はNPO法人*に申請中です。介護保険の適用で、保険料で賄えるサービスもしているからです。「グループたすけあい」の挑戦は、これからも続きます。
*NPO法(特定非営利活動促進法)…ボランティア団体など民間の非営利団体が活動しやすいよう法人として認め、市民が行う社会貢献活動の発展を促進させる目的で、1998年12月に施行された。