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   介護レポート

 

Report03 ★お年寄りの集う「ふれあい・いきいきサロン」
       で「安心・福祉の町」に 

取材協力★社会福祉法人府中市社会福祉協議会 広島県府中市府中町27-1 

 

「血圧と体重の測定をしま〜す!健康手帳を持って並んでください。」と、介護福祉士の楢崎さん。65歳以上のお年寄りに配られる、広島県府中市発行の健康手帳を持って集まったのは、国蝶・オオムラサキの里として有名な下川辺地区・僧殿町に住む老人グループの皆さんです。仲間同士で測定値を確認したり、世間話に花が咲いたりと、順番を待つ間も賑やかです。

 今日は、月1回の「ふれあい・いきいきサロン」の開催日。楢崎さんを講師に、「介護の仕方の研修会」が行われます。「介護が必要になっても、段階を踏んで、その人の自立を助けてあげる介護をしましょう。」 皆さん、輪になって熱心に耳を傾けていました。

 社会福祉協議会の展示コーナーから、ベッドやポータブルトイレも運び込まれています。誰からともなくトイレに腰掛けてみたり、ズボンの上からパンツタイプのおむつをつけてみたりと、笑いを交えながら、実際の介護用品を試していきます。元気な皆さんにとって、福祉用具は特別なものではなく、イザというときに役立つ便利な道具として受け入れられたようです。 

 いきいきサロンの活動はこれだけではありません。3ヵ月に1回は誕生日会を開き、オオムラサキの季節には、弁当持参で遠足に出かけます。また、正月には子どもたちとふれあう餅つき祭りが予定されています。月1回の活動メニューは、会長を中心に地域のボランティアで計画し、実施しています。

 

 住民参加による福祉活動を推進するため、全国社会福祉協議会が打ち出したのが「ふれあい・いきいきサロン」です。府中市でも府中市社会福祉協議会が中心となって、介護保険制度がスタートした際の横だしサービス*として、昨年からスタートしました。市内20の地区社協のうち、本年度は14地区が活動しています。

 わずか2年目で7割の地域で活動が開始できたのは、昭和40年代に始まった老人会の存在、日頃からの民生委員と福祉委員の連携、子どもから地元企業までの幅広いボランティアの協力体制などの基盤があったからです。活動内容はそれぞれの地区の自主性に任されているので、毎週活動している活発な地域もあります。また、特別に大掛かりな施設を造るのではなく、夜は使われているが、昼間は空いている公民館などを有効利用しています。

 現在、市からそれぞれの「ふれあい・いきいきサロン」に、年間10万円の補助金が出されています。介護が必要になる前に、予防対策をしっかりとろうという考え方からです。府中市社会福祉協議会では、必要に応じて医師や講師を招いたり、職員自らが指導に出向いたりしています。また、参考となる資料や情報を積極的に集め、利用しやすいよう工夫しながら住民に提供しています。健康な人のための施策や福祉予算をしっかり確保し、介護が必要になったときでも、住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、地域に根ざした活動を展開中です。

*横だしサービス…介護保険で利用できるサービス以外に、「配食サービス」「移送サービス」「家族に対する介護指導」など市区町村が独自に実施するサービス。

 

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