
病院の看護婦長や看護学校の教師を勤めた所長の加藤さんが、医療法人純正会の協力を得て、平成9年に開設したのが「訪問看護ステーション太陽」です。一人暮らしや老人世帯のために生活の管理が上手くいかず、寝たきりになったり、入退院を繰り返す人がかなり見受けられます。“太陽”では、利用者の生活環境に合わせた在宅看護サービスをトータルで提供し、在宅療養生活に不安がないように、安心を与え信頼を得られる看護を心がけています。
“太陽”が目指すのは、利用者の自立を支援する「意味のある」訪問看護です。健康面の観察や機能回復訓練を行い、また次の訪問までに本人やご家族がすべきことや問題が起きたときの対応なども指導していきます。
機能の回復には訓練の習慣化が大切です。そこで、まず最終的な目標となる「成果目標」を決め、次に毎日の訓練の目安となる「行動目標」を立てます。これらの目標は、無理強いにならないよう、利用者本人や家族と一緒に考えていきます。そして表を作って、行動目標ができたかどうかチェックできるようにします。そうすることで、本人や家族のやる気を引き出していくのです。
さらに、訪問時に「訪問看護記録」(複写式)をつけ、各家庭にファイルしています。そこには、検査結果や服薬の状況なども一緒にとじてあるので、担当医や薬剤師と連携したトータルな指導を行うことができます。
介護保険制度の導入で、利用者の負担は大きくなりました。しかし多少の訪問回数や時間の変更はあったものの、訪問看護を中止するケースはありませんでした。それは、“太陽”の活動(サービス)が利用者や家族の生活の一部となっているからでしょう。

壁に貼ってある嚥下訓練用の言葉を練習します。舌を動かす運動とセットにして、食事を行う前にも必らず行います。「パパパパ、タタタタ、カカカカ、ララララ、・・・・・」

手先の訓練用の手作り道具。フェルト製のおにぎりなどを土台にフォックでつけていきます。集中力が必要な作業です。