
和歌山市にある武用整形外科では、介護保険制度を機にデイサービスを開始しました。敷地内にある駐車場の一部に50平米ほどのフロアを増設し、風呂とトイレ、お茶の準備ができるくらいのミニキッチンを設置しました。当初は火、水、金のみの開業でしたが、利用者の増加に伴い、平成13年6月から月〜金まで利用できるようにしました。現在、週2回利用する人を中心に1日およそ10人程度が通っています。利用者の多くは一人暮らしです。足腰が弱り、一人では通院が困難になり、通院と通所を兼ねて送迎付のデイサービスを利用しています。
スタッフは、歯科医師、看護婦、ケアマネジャー、ヘルパーと様々です。細かいところまで目が届き、家族のように接することができるよう、ゆとりをもったローテーションを組んでいます。また、整形外科の医師、看護婦、理学療法士なども、利用者全員の状態を把握しています。気心の知れたスタッフによる、介護・医療両面からのケアで安心感を与えるように心がけています。
さらに、デイサービスでは外出の機会を多く作り、日用品の買い出しや遠足にも連れ出します。毎日のプログラムの中では、体操などのリハビリ訓練を必ず行っています。レクリエーションの一つひとつがリハビリテーションを兼ねるようにも考えられています。レクリエーションの計画は予めスタッフが立てますが、利用者からもリクエストがあがります。手先を使うことが好きな人が多く、診察や入浴の合間にも、思い思いに手を動かす姿が見られます。脳血管障害の後遺症をもつ人も、自分のペースでできることには参加しています。それぞれペースは違っても、仲間として一緒に参加することが励みとなり、楽しみになっているのです。
そのせいか、利用者の多くは要支援から要介護1、2レベルですが、ほとんどの人は現在のレベルを維持しています。なかには、内臓疾患の影響で介護度が悪化してしまう人もいますが、よく動き、よくしゃべり、よく食べる姿は、平均年齢が80歳に近いとは思えないほどです。
健康の秘訣は、仲間とのふれあいです。「楽しい思い出をどんどん作っていきたい」「閉じこもり、寝たきりにならない!させない!」。利用者とスタッフの想いは同じです。それぞれが楽しく充実した時間を過ごせるよう、日々取り組んでいます。