
ここ倶楽部は生活介護の必要なお年寄りに、日中、我が家のようにくつろげるスペースを提供しているデイホームです。住宅街にある木造2階建ての一軒屋を借り、畳を防水加工のものに替えたり、床の段差をなくすなどの配慮をしながらも大改造はせず、一見、普通の住居と変わらない状態で使用しています。利用者の中には介護レベルの高い人もいますが、誰もが自分の家で自分らしく過ごせるように、病院のリハビリ訓練室とは異なり、生活する環境そのものの中で自立支援を行っています。
和室と洋室のつながったメインルームには、テーブルや椅子、ソファなどが置かれ、利用者が過ごしやすいように配置されています。縁側から庭に降りることもでき、天気の良い日は屋外でも活動します。隣にある大家さんの庭から大根をいただき皆で切干大根を作ったり、ときには近隣住民も参加して餅つき大会が行われることもあります。四季折々の行事を利用者とスタッフが一緒になって考え、地域ぐるみで楽しんでいます。

節分の日、鬼が登場!「鬼は外、福は内」皆で豆まき。

年の数!?豆を箸でつかんでみました。「1,2,3・・・」これもリハビリ!
昼食は、毎日のメインイベントです。ここ倶楽部では、食べることは活動の源であり、生きることの基本と考えています。食事はすべて手作り、旬の食材を使い、美味しいものをたっぷり食べていただきます。台所は利用者も出入りが自由になっていて、スタッフと一緒に作ったり、配膳を手伝う人もいます。食事の準備ができるとスタッフも一緒になってテーブルに着席し、同じメニューを全員で食べます。食べるペースはそれぞれですが、たっぷり1時間、会話を交えながら楽しむコミュニケーションタイムになります。スタッフをはじめ、80代、90代のお年寄りまで、その食べっぷりには驚かされます。美味しいものは、喉の通りもよくどんどんお腹に入るそうです。五感を刺激することがいかに大切か、仲間との食事がいかに食欲を誘うのかを目の当たりにできる光景です。

昼食のメニューは菜の花寿司、大根の煮つけ、豆腐の味噌汁、白菜の漬物。食べづらい人には白菜の漬物を細かく刻んで、全員同じメニューをいただきます。
また、ホーム到着後、入浴後、昼食時、ゲームをしながら、おやつの時間などお茶の時間もたくさんあります。水分も栄養と同じように私たちの体にとって欠かせないものです。食べたり飲んだりした栄養や水分は体の中でしっかり働き、働き終わった栄養のカスや水分は尿や便として排泄されます。利用者はホームにいる間何度もトイレに行きますが、これは体の中を健康に保つことであり、体を動かすことで身体のリハビリにもなっています。