体の機能にハンディがある場合には、考慮された食器具などがあり、自分が使えるものを見つけることができれば食の自立を助け、食べる意欲を引き出すことができます。食べるという行為の中で五感を使い、体を動かすことは、筋力の維持につながり介護予防や健康づくりにもつながっていきます。
KDS(笠間 デザイン スピリッツ)では、楽食が目指している食についての障害を取り除く「食のユニバーサルデザイン」を実現するために、多職種が集まり、人にやさしい笠間焼の器づくりを目指し、ユニバーサルデザインの概念を取り入れた「誰もが使いやすい器づくり」と、食べることにハンディがある人のための「オーダーメイドの器づくり」に取り組んでいます。
また最近では、カラーユニバーサルデザインにも取り組み、料理や器の「色」と「形」から、快適な食環境の構築も検討しています。日本全国には色弱の方が300万人以上いるといわれています。緑内障、白内障など老化に伴う目の疾患によって、視力が低下すると共に色の見え方も変化してくる方々が増えれば、色の見え方、色の強弱の程度により配慮が必要です。
●ろくろの回転によってできる「ろくろめ」を活かし、握りやすいように工夫した湯飲み。
口も大きく広がっているので、首を安定したまま飲むことができる。
●入れ歯安定剤を使用して、いつものお皿にペタリと付けて使うことのできるフードガード。お皿と一緒に洗えば外せる。

●個別対応オーダーシステムは、紙に使いやすい器の形や大きさを描いたり、粘土で自分の使いやすい形を作って送ると、器の試作品が送られてくる。実際に使って調整を加えながら、使いやすいオリジナル食器を注文できる仕組み。粘土はお湯やドライヤーの熱で温めるとやわらかくなり、冷めると固まるものなど、扱いやすいものを相談して選ぶことができる。

●上段は、茶碗に抹茶を入れて撮影したもの。下段は左側の写真を色弱の方でも見やすい色使いであるかどうかをチェックするためのソフト(ビスチェック)にかけたもの。
抹茶のグリーンは茶色に、器の色によってはまったく違う色に見えたり、印象も変わってしまうことがわかる。


●手が不自由でなくてもスプーンを使用する場合、最後の一口がすくいにくいことはありませんか?猫のしっぽがフードガードになっていて、すくいやすいお皿なら、子供から大人までどなたにでも。
作家の岡部登志子さん(きらら館)より読者の方3名様にプレゼント!
詳しくは『ハナさん』のホームページにて http://www.hanasun.com/
(2007年6月末日締切り)
問い合わせ先
◎茨城県工業技術センター窯業指導所「匠工房・笠間」TEL.0296-72-0316
http://www.kougise.pref.ibaraki.jp/yougyou/
◎きらら館 http://www.kilalakan.jp/
笠間市を中心に陶芸に取り組んでいる作家たちの作品を展示・販売。
笠間市と東京自由が丘に出店。
◎NPO法人活きる http://npoikiru.cart.fc2.com/
取手市
にて在宅障害者の社会参加、自立支援を目的に設立。
人にやさしい器の販売も行い、収益の一部を障害者支援活動費に充てている。